![猫をモチーフに展開する新作和菓子 ©ilove.cat](https://images.keizai.biz/roppongi_keizai/headline/1380069215_photo.jpg)
東京ミッドタウン(港区赤坂9)の「とらや」ギャラリーで9月25日、猫をテーマにした企画展「甘いねこ展」が始まった。企画パートナーはウェブマガジン「ilove.cat」。
猫と日本人の関わりをテーマに展開する同企画。「徳を招く」と言われる招き猫や、伝統工芸として受け継がれてきた郷土人形として登場する猫、日本三大土人形と言われる京都の伏見人形や仙台の堤人形など、日本各地で作られた「猫人形」18点を紹介するほか、日本人が書物の中で描いてきた猫の姿を4つのテーマに基づき紹介する。
同企画のために猫を題材に新しく3種の和菓子を制作。これらは、「ilove. cat」のデザインを基に作られたという。とらやの約480年の歴史の中で、猫をモチーフにした和菓子が作られたことはほとんどなく、その理由について、鶴や亀のように「吉祥」の意味合いを持つ動物でなかったことや、十二支に入っていなかったことが考えられるという。
制作された和菓子は、耳を澄ます猫をイメージした、白あんを外良製の生地で包み、紅で色付けした「すませば」(11月4日まで販売)、「猫は上のかぎりくろくて、腹いとしろき」という枕草子の一節に見える黒と白の二毛柄の猫を煉(ね)りようかんと道明寺で表した「にけ」(12月16日まで販売)、日だまりの中、丸まってうたた寝をする三毛猫をイメージした「うたたね」(11月5日~12月16日まで販売)の3種(特製ようかんは3,623円、生菓子は473円)。商品化に際して、「こんな猫をモチーフにした菓子があったら」と発案されたデザイン案も紹介する。
展示時間は11時~21時。12月16日まで。