東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂9)で1月20日、被災地の人々の言葉を元にデザイナーが制作したハンカチ327点を展示・販売する「JAGDAやさしいハンカチ展 Part 3 被災地からのことばのハンカチ展」が始まる。
同展は日本デザイナー協会(JAGDA、赤坂9)が2011年、東日本大震災の被災地復興支援のために企画し同年11月に初めて開催された。昨年1月に開いた第2回に続き今回が3回目。同展ではデザインしたハンカチを販売し、その収益を被災地に還元している。
第1回では、同協会に所属するデザイナーが東北の子どもたちへの励ましの気持ちを込めたハンカチをデザインし、その収益で東北の小中学生に7000枚以上のハンカチをプレゼントした。第2回は岩手・宮城・福島の小中学生の絵を元にデザイナーがハンカチをデザイン、その収益は参加した小学校に還元、鼓笛隊の楽器購入、防災緑地の看板制作などに充てられた。
今回は、同3県の「復興商店街」の関係者から「ことば」をアンケートで集め、その言葉を元に同協会に所属するデザイナー327人が327種類のハンカチをデザインした。集まった「ことば」は「当たり前の日常への気付き・感謝」「またね。海。」「俺は高田のまちの点になる」など。参加した商店街は、岩手県陸前高田市の「高田大隅つどいの丘商店街」と「陸前高田未来商店街」、宮城県宮城郡七ヶ浜町の「七の市商店街」、福島県いわき市の「夜明け市場・白銀小路」。
同展では、327種類全てのハンカチを展示販売するとともに、ハンカチの元になった「ことば」についてのエピソードも展示。商店街の店を失った店主や地元の若者、移住者、NPOスタッフなどの「いまの思い」も届ける。ハンカチは45センチ四方で1枚1,200円。収益は各商店街に還元される。
開館時間は11時~19時。入場無料。2月23日まで。