東京ミッドタウンのとらや東京ミッドタウン店内ギャラリー(港区赤坂9、TEL 03-5413-3541)で6月25日、虎の郷土玩具に焦点を当てた企画展「とらやに、とらが、やってきた。」が始まった。
生まれた土地の風土や生活、伝説や信仰に深いつながりをもち、職人の手によって生み出されてきた郷土玩具。その歴史は古く、中には数百年前から作られているものもある。同展では、日本各地から集めた虎の郷土玩具30点以上と、明治から昭和にかけて活躍した絵師・川崎巨泉の玩具絵18点、虎の郷土玩具の作り方などを紹介する。絵師・川崎巨泉は郷土玩具を深く愛し、近代化が進む時代の中、消えていく玩具の「設計図」ともいえる絵を描き続けた。
同展のパートナーとして迎えるのは雑誌や書籍を主に手掛けるフリーの編集者・川端正吾さん。父方の実家が土産物店であったことから、子どものころより郷土玩具に興味を持ち、現在は雑誌「BRUTUS」で郷土玩具や縁起物を紹介する「みやげもん」を連載中。フランスで日本の郷土玩具を紹介する仏語書籍「MIYAGE」も出版している。
同企画展に合わせ、黄色と黒の虎斑模様を施した特製ようかん「千里の風」や、「千里の風」をモチーフにした風呂敷、生姜入り特製残月(虎張子焼印付き)など、虎にちなんだ商品を販売。同展で展示中の虎の郷土玩具の一部や、郷土玩具に関する商品も販売する。
営業時間は11時~21時。9月17日まで。