東京ミッドタウン(港区赤坂9)のアトリウムで10月17日から、ミラノサローネに出展した国内のアーティストや企業の作品などを展示する「Salone in Roppongi(サローネ・イン・ロッポンギ)」が開催される。主催は六本木経済新聞、赤坂経済新聞から成る実行委員会。
ミラノサローネは毎年4月にイタリア・ミラノで開催されている世界最大の国際家具見本市。世界150カ国以上からデザイン関係者や旅行者が集まり、世界的に家具屋インテリアのデザイントレンドが生まれる場と評価されている。ミラノ市郊外のロー市のメーン会場で最新のコレクションが発表される「ローフィエラミラノ」とミラノ中心地各所の小規模な会場で先進的な作品が発表される「フォーリ・サローネ」から成り、世界的な家具メーカーのプロダクトから学生の作品まで大小さまざまな作品が発表され、ミラノの街全体が盛り上がる大きな祭りとなっている。
サローネ・イン・ロッポンギはそのミラノサローネにおける、日本人や日本企業の活躍を紹介する目的で昨年スタートし、今年が2回目。今年の展示では、プロダクトデザイナーの吉岡徳仁さんがイタリアの家具メーカーKartell(カルテル)のためにデザインした「輝くスツール」などを展示する「SPARKLE LOUNGE」をメーンに紹介。吉岡さんは2002年からミラノサローネに参加、2006年にはレクサスの展示で話題を集め、2008年にはカルテルでも作品を発表、今年も浮遊する石のテーブル「Agravic」などを発表している。
吉岡さんは「ミラノサローネは一般の人には分かりにくいところがどうしてもあるので、今回みたいに座れたり、体験できたりするのはすごくいいと思う」と話す。
会場ではほかに、ミラノサローネの概要や、シチズン、レクサスなどの日本企業の展示の様子をパネルや動画を使って紹介。「ミラノサローネで日本人や日本企業が活躍していることを知って、少しでも多くの若いデザイナーが世界へと挑戦する刺激にしてくれれば」と担当者。吉岡さんも「ミラノサローネに出すということは、そのまま世界の人に見てもらうということ。若いデザイナーにはどんどん試してほしい」とも。
開催時間は11時~21時。入場無料。10月26日まで。