東京ミッドタウン(港区赤坂9)で10月17日から、デザインの楽しさを体感できる秋の恒例イベント「Tokyo Midtown Design Touch 2014」が開催される。
同イベントはミッドタウンのオープンとともに始まり、今年で7回目。芝生広場をメーン会場に、同施設の全域を使ってさまざまなデザインイベントを開催する。今年のメーン展示はクリエーティブディレクターの古屋遙さんがディレクションをした「スワリの森」。プロダクトデザイナーの鈴木啓太さんがデザインした「水滴の椅子」や、2人がバランスをうまく取らないと座れない「ハートバランス!イス」など、科学とデザインの力で生み出されたユニークな椅子に座れる広場を作った。広場の横には、50人のクリエーターが選んだ50冊の本を自由に読める「森の学校の図書館」も。
芝生広場から館内に入ってすぐのアトリウムでは、デザイナーの吉岡徳仁さんが世界屈指の家具メーカー「Kartell」のためにデザインした「輝くスツール」などを展示する「SPARKLE LOUNGE」をメーンにした、「Salone in Roppongi(サローネ・イン・ロッポンギ)」を今年も開催。今年のミラノサローネに参加したシチズン、レクサスなどの日本企業の展示の様子も紹介する。
週末恒例だったワークショップは「森の学校」にリニューアル。ブックディレクターの幅允孝さんや、写真家のホンマタカシさん、作家・演出家の大宮エリーさんらが講師となり、体験型の「授業」を行う企画で、現代美術家の椿昇さんとグラフィックデザイナーの長嶋りかこさんが「校長」を務める。26日には、吉岡徳仁さん、鈴木康広さん、原研哉さん、山縣良和さんらが講師となる9のセミナーを実施する「デザインタッチ・カンファレンス」を開催。プロダクト、建築、インダストリアルなどさまざまなテーマでデザインについて講演する。いずれも参加にはホームページから事前予約が必要(先着順定員制)。
デザイン展示は毎年恒例の若手デザイナーを発掘・応援する「Tokyo Midtown Award 2014」のほか、今年が2回目の「グッドデザインエキシビション」(31日~11月4日)、谷尻誠さんや藤村龍至さんといった気鋭の建築家たちが住宅の「パーツ」を提案する「木造住宅の新しい原型展」なども開催する。
開催時間は、スワリの森=11時~18時、 Salone in Roppongi=11時~21時、森の学校、デザインタッチ・カンファレンス=11時~17時。入場無料。11月3日まで。