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六本木でNYアパチャー財団による写真集アワード展-ノミネート95冊を展示

会場の様子

会場の様子

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 AXISビルの「IMA CONCEPT STORE」(港区六本木5)で12月5日から、世界的な写真集アワードにノミネートされた写真集95冊を紹介する展覧会「The Paris Photo - Aperture Foundation PhotoBook Awards Exhibition in Tokyo」が開催されている。

写真集は手にとって見ることができる

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 「パリフォト-アパチャーファウンデーション・フォトブックアワード」は、2012年にアパチャー財団が創設した、優れた写真集を顕彰する賞。同財団は1952年にニューヨークで設立され、写真のさまざまなプロジェクトに関するプログラムを運営。自ら写真集も発行し、写真界の発展に寄与してきた。

 同賞には、最優秀写真集を表彰する「Photobook of the year」、初めての写真集が対象の「First Photobook」、展覧会のカタログを対象とする「Photography Catalogue of the year」(2014年に創設)があり、同展では過去3年間にノミネートされた全95の写真集を全て展示。ほぼ全てを自由に閲覧できるようにした。

 同展を担当する波多野うららさんは「この賞では、優れた写真というだけでなく、写真集としてそのコンセプトが本の形として表れているかどうかを評価する。写真集を通してみることで、物語やコンセプトが見えてくる物が多い」と話す。今年の「First Photobook」を受賞したニコロ・デギオルギスさんの「Hidden Islam」は、イタリアにあるガレージや倉庫、店舗などの中に作られたモスクの外観をモノクロで撮影。その扉を開くとカラーで撮影した内部の様子が見られるという仕掛けのもので、「ストーリー性が感じられる」と波多野さん。

 同賞は日本人のノミネートも多く、今年は35のノミネートの中で6作を日本人写真家が占めた。その中の一つで「Photography Catalogue of the year」にノミネートされた高橋宗正さんの「津波、写真、それから」は東日本大震災の津波被害に遭った写真を復元し持ち主に返すプロジェクトの中から生まれた作品で、被災した写真や関わった人々へのインタビューを掲載する。

 波多野さんは「これだけたくさんあるので全部見るのは大変だと思うが、ピンときたものから見てもらえればいい。写真集の表現はこんなにも広がるということを、展覧会を通して分かっていただければ」とも。

 開館時間は11時~22時。12月29日~来年1月4日休館。入場無料。1月11日まで。

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