EXシアター六本木で「六本木歌舞伎」初日開幕-市川海老蔵さん、中村獅童さんら出演

市川海老蔵さんと中村獅童さん Photographed by LESLIE KEE

市川海老蔵さんと中村獅童さん Photographed by LESLIE KEE

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 EXシアター六本木(港区西麻布1)で2月3日、市川海老蔵さん、中村獅童さんらが出演する「六本木歌舞伎 地球投五郎宇宙荒事」の初日公演が行われた。演出は三池崇史さん、脚本は宮藤官九郎さん。

初日公演の様子

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 昨年1月の共演時に「新しい歌舞伎の時代を築くために、2人で何かしたい」と海老蔵さんと獅童さんが意気投合し、その場で三池さんと宮藤さんに電話で依頼をして実現したという同舞台。海老蔵さんが中村勘三郎から生前に言われた「海老蔵が新作をやるなら、最後は地球を投げるぐらいのことをやってほしい」という言葉がヒントとなり企画された。宮藤さんは、歌舞伎座さよなら公演「十二月大歌舞伎」の「大江戸りびんぐでっど」やコクーン歌舞伎「天日坊」で歌舞伎の脚本を経験しているが、三池さんは歌舞伎の演出は初めて。

 物語の舞台は元禄(げんろく)時代。度重なる宇宙生命体の襲来によって江戸幕府が機能を失う中、獅童さん演じる宇宙人の悪の親玉が母船から降り立つと、海老蔵さん演じる正義の味方が登場し、対決するという内容。

 初日開幕を前に海老蔵さんは「父の團十郎も歌舞伎界随一の宇宙好きでして、生前『宇宙で六方を踏みたい』なんて言っていたこともあり、そんなご縁も感じている。父・團十郎や勘三郎兄さんが天国で悔しがるような作品にしたい」とコメント。獅童さんは「昔、勘三郎兄さんに『まだ、歌舞伎を見たことのない人を振り向かせることが君の使命だよ』と言われたことがある。今の歌舞伎ももちろん大事だけど、未来の歌舞伎はもっと大事だと思っていて、今回、劇場をEXシアター六本木という場所にしたのもそうだが、多くの若い方や外国の方たちにも見てもらいたいという気持ちが込められている」と話す。

 公演は2月18日まで全30回。入場料はS席=1万4,000円、A席=1万1,000円。前売り券は全公演売り切れで、当日券の情報はホームページで発表する予定。

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