ペットの里親募集などを中心としたウェブサイト「ペットのおうち」の新サービス「ペットプロフ」が9月1日にスタートし、同28日、登録ペット数が5000頭を超えた。運営はEasy Communications(港区南麻布4)。
同サービスは、災害などの有事に飼育しているペットを守るため、ペットが普段食べているフードや飲んでいる薬、アレルギー、持病、かかりつけの動物病院、性格などの情報や写真などのプロフィル(プロフ)を無料登録するもの。登録後に500円で発行できる各ペットのIDが刻印された迷子札「PET-IDタグ」を首輪に付けることで、ペットが迷子になった際にサイトから飼い主に発見情報が提供されるだけでなく、災害・急病などで飼い主に万一の事態が起こった場合にも、保護した人にペットの情報を詳細に伝えることができる。
同サイトで全国のペットの「ペットプロフ」を閲覧することができるが、飼い主の個人情報は守られており、「PET-IDタグ」にも飼い主の個人情報は記載されていない。保護した人からの発見情報はサイトを経由して飼い主に提供される。
環境省が発表している東日本大震災における被災動物対応記録集にも、震災時に保護された犬の88%が迷子札を付けておらず、飼い主が特定できなかったという。同社代表の内海友貴さんは「茨城県内で鬼怒川の堤防が決壊した際に、濁流を泳いでいる犬の映像を見た。愛犬家である私自身、人ごととは思えず胸が苦しくなった」と話す。
「災害時は飼い主に連絡がつくとは限らず、飼い主が行方不明・死亡という事態も十分に考えられる。ペットプロフに登録されたペットはみんな自分の家族だと思っている。もしペットを保護した場合、ペットプロフを参考に適切に保護してもらえれば」と呼び掛ける。
現在、数量限定・犬猫限定でPET-IDタグを新規登録者に無料進呈している。