六本木に12月9日、韓国のフライドチキン専門店「Kyochon(キョチョン)」(港区六本木5、TEL 03-6455-5103)の日本1号店がオープンした。経営はチキン・プラネット(港区)。
場所は、ウェンディーズとファーストキッチンのコラボ店跡地。2フロアで構成する店内はビアホールのような内装でまとめた。席数は80席。
1991年に韓国で誕生し、韓国国内をはじめ米国、東南アジア各国に約1000店を展開する同ブランド。「チキン×ビール」のマリアージュを売りに、4種の味わいのチキンを、「ウィング(腕)」や「ドラムスティック(もも)」など、部位別にオーダーできるのが特徴。「ファストフードだと思われがちだが、席でオーダーを受けてから調理を開始するため少々お時間をいただく。揚げたてのおいしさを味わってほしい」と広報担当の綿貫涼子さん。
シグネチャーメニューとして「一番人気」という「キョチョンオリジナルシリーズ」は、衣を付けてさっと揚げたあと、再度余分な衣と油を落とし、2度揚げすることで薄くカリッとした食感に仕上げる。その後、しょうゆとニンニクの利いたオリジナルソースを一つ一つハケで塗っていく。
そのほか、厚めのオリジナル衣で揚げて蜂蜜と隠し味のしょうゆで「甘じょっぱく」仕上げる「キョチョンハニーシリーズ」、韓国産チョンヤン唐辛子を使った「キョチョンレッドシリーズ」(以上、ウイング5ピース640円、ドラムスティック2ピース640円など)、鶏の胸肉を米粉を使った衣で揚げる骨なしチキンの「キョチョンサルサシリーズ」(5ピース750円)をラインアップする。
「日本店だけ実験的に採用している」という本格炭火焼きのグリルチキンやサイドディッシュ、ランチセット(1,200円)なども展開する。
韓国ではデリバリーやテークアウトが主流だといい、それを知る客からの問い合わせが殺到しているという。同店でも21日からテークアウトを開始する予定だが、「ファストフードではないため、待ち時間をどう理解していただくかは課題」とも。デリバリーも将来的には視野に入れているという。
「六本木はインターナショナルな街で、国籍、年齢を問わず、オフィスワーカー、居住者など、多様な層がいるのが魅力。いろいろな使い方をしてほしい」と綿貫さん。現在は若い層が多く来店し、時間帯によっては行列もできている。
営業時間は11時~24時(ゆくゆくは翌4時まで)。