森ビル(港区六本木6)は11月20日、同社が中国・上海に建設中の超高層複合ビルプロジェクトの総称を「上海ヒルズ」(中国語表記で「上海秀仕」)に決定したと発表した。
メインタワーの「上海環球金融中心」(上海市)は地上101階・地下3階建てで、高さは492メートル。敷地面積=30,000平方メートル、延床面積=381,600平方メートル。タワー内には、オフィス、ホテル、 商業施設、展望施設、カンファレンス施設などを擁する。
設計は同社が展開する六本木ヒルズ・森タワー(港区六本木6)の設計を手掛けたコーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツP.C.が担当。2007年9月に上棟を、2008年春に竣工を予定。現在70階部分(約300メートル超)まで工事が進行している。
同社は11月1日付で「中国事業本部」を新設したほか、これまでにタワー内に開設予定の
展望施設やホテルの運営会社として、同社が100%出資する中国現地法人「上海秀仕観光会務有限公司」「上海秀仕酒店経営有限公司」を設立。中国事業への取り組みを強化する。
なお、「上海ヒルズ」の名称について、中国大手新聞社「東方早報」などが報じた「上海市政府が同名称の使用を許可しない考え」について、同社広報担当者は「正式名称はあくまで『上海環球金融中心』であり、愛称として『上海ヒルズ』を使用したい」と話している。(写真=上海ヒルズ建設中の模様)