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六本木ヒルズに被災地仕様の「木造仮設住宅」-more treesが主催

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 岩手県住田町に建設されている木造仮設住宅を六本木ヒルズ(港区六本木6)アリーナに展示する催しが7月29日、始まった。主催はmore trees(渋谷区)。

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 more treesは坂本龍一さんの呼び掛けで設立された森林保護団体で、健全な森を育成し、その結果生成されるCO2吸収量や間伐材を都市に供給するという活動を行っている。more treesが被災地の復興支援として行っている活動が「LIFE311」。この活動では津波被害地の近隣自治体である住田町に地域産材を利用した仮設住宅を被災地に暮らす人々の手で建設することで「住」と「職」を同時に生み出す。

 この仮設住宅は東北地方で余っている間伐材を利用して、直接の被害地域に隣接する住田町に建設し、現在までに医療従事者用17棟を含む合計110棟が完成。近隣自治体から被災者を受け入れている。

 今回展示するのは戸建てタイプのもので、広さは約30平方メートル、間取りは2DK。中に入って体験することができる。仮設住宅ながら、キッチン、トイレ、バスルームを備え、木のぬくもりも感じられる。冬に備えて間伐材を燃料として利用するペレットストーブも設置されている。

 建設にかかる費用は1戸約300万円で、LIFE311では支援金の寄付を募っている。同時に開催されている岩手の名産品や野菜、地ビールを販売するマルシェの売り上げの一部も同プロジェクトに寄付される予定。

 開催時間は11時~22時(31日は17時まで)。今月31日まで。

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