ARICA(港区西麻布1、TEL 03-5771-8755)は9月26日、オンラインメディア「ARICA(アリカ)」をプレオープンした。
ARICAは、ファッションを切り口に、現在の日本の文化を国内外に伝えることをテーマとしたウェブサイト。自身もアパレルブランドを手がけた経験を持つ同社の平本誠二郎代表取締役が、日本のメンズファッションを「世界に発信できるステージ」として開始した。ロゴは、「富士山」、「霞」、「後光」、「水引」を表現しており、サイト名は「宝の在処」から名付けた。ターゲットは、国内外の富裕層で、ファッション等への感度が高い25~40歳代の男性を想定する。日本語、英語の2カ国語対応。
サイトのコンテンツは、アパレル販売を行う「STORE」と、ウェブマガジン「CULTURE」の2つ。サイトでは、「粋」をコンセプトに、現在の日本を「PREMIUM(上質)」、「REMIX(編集/混在)」、「EDGE(先鋭)」の3つの視点からとらえ、情報を発信していくという。
「STORE」は、日本のファッションブランドを中心としたセレクトショップ形式で、アクセサリーからジャケットまで約6,000ピースの商品を揃える。取扱いブランドはA、FACTOTUM、HYSTERIC GLAMOUR、JOHN LAWRENCE SULLIVAN、KIMINORI MORISHITA、KOLOR、M's BRAQUE、SCYEなど(現在は一部のみ販売)。商品は、1点ずつ風呂敷に包み、オリジナルの箱に入れて配送する。海外配送可能。サイトのインターフェースは、店頭でラックに掛かった洋服を選ぶ時の動きを参考にしたという。
「CULTURE」では、PEOPLE、ART、PLACE、EAT、ENTERTAINMENT、MADE IN JAPAN、BACK STAGEなど合計10テーマの特集コンテンツを提供(現在は一部のみ公開)。HYSTERIC GLAMOURデザイナーの北村信彦さん、現代美術家の天明屋尚さんなどが登場するインタビューコンテンツのほか、落語で有名な「新宿末廣亭」、リゾートホテル「二期倶楽部」などを特集する。
サイト運営では、ホテル「CLASKA」(目黒区)の企画で有名な中村貞裕さんがブランディングプロデューサーを務めるほか、クリエーティブディレクターに谷川淳司さん、ファッションディレクターに仲田俊史さん、エディトリアルディレクターに松下和裕さん、コミュニケーションディレクターにジュン・ヘイガンさんなど、各ジャンルで著名な人物を揃える。
同サイトの収入源は、商品の販売と編集タイアップ広告等を想定。年間売り上げ目標は公開していない。今後はモバイル経由での販売にも対応していく予定という。グランドオープンは2008年2月を予定。サイト公開にあたり平本代表は「各ブランドに協力してもらい、世界中に日本の粋を見せていけるフィールドをつくれたらと思っている」と話す。