日本産業デザイン振興会(港区赤坂9、JIDPO)は1月24日、「デザインに関する意識調査」の結果レポートを公開した。
調査は、NTTレゾナント(千代田区)が運営するインターネット・アンケート・サービス「gooリサーチ」と共同で実施した。調査期間は2007年11月22日~11月27日で、有効回答者数は1,093人。10代~50代以上の男女を対象にインターネットアンケートを実施した。
「デザインに対する関心・興味があるかどうか」の問いでは、「以前から大変興味がある(19.0%)」「ここ数年とても興味がでてきた(9.2%)」「興味がある(43.6%)」を合計した7割以上が興味を持つ結果となり、デザインに対する関心の高さを示した。
「デザインに関係のある要素は何か(複数選択可)」の問いでは、首位の「美しさ(77.4%)」に次いで「機能性(72.8%)」「独創性(67.6%)」「使いやすさ(66.8%)」が多くの解答を集めたほか、「商品を見た時、しっかりとデザインされていると感じるポイント(複数選択可)」の問いでは、首位の「見た目が洗練されている(72.2%)」に次いで「機能性に優れている(71.7%)」「使いやすい(64.9%)」が多くの解答を集めるなど、ユーザーが表面的なデザイン以外に機能性や実用性を重要視していることが明らかになった。「機能性」は、「商品を買う時に気にする一番重要なポイント」でも最も解答を集めている。
このほか、「デザインの力が日本よりも高いと思う国・地域」の問いでは「イタリア」と「フランス」が、性別や年代を問わず高い数値を記録した。中国や韓国などほかのアジアの国を挙げた回答者は少なく、アジア圏では日本のデザインに優位性を感じている人が多いと予想できる。
日本産業デザイン振興会では今後も継続してデザインに関する意識調査を行い、第2回は「日本企業のデザインパワーに関する調査」を今春実施する予定。