ヤフー、トップページ刷新から1カ月-「反応はおおむね良好」

写真=「Yahoo! JAPAN」トップページ

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 ヤフー(港区六本木6)が運営する国内最大手のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のトップページリニューアルから約1カ月が経過した。

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 1月1日に行われたリニューアルでは、2列から3列構造にレイアウトを変更し、サービスメニューを左側に集約した。リニューアルを直接担当した同社の担当者によると、リニューアルの話が持ち上がったのは2006年の夏で、経緯について同担当者は「11年間、細かい調整などは継続的に実施していたが、抜本的なリニューアルは今回が初。情報量が膨大でつぎはぎになっており、社内外から『見づらい』などの声が出ていた」と振り返る。

 2006年7月には米・Yahoo!がトップページを刷新。同年夏に米国の担当者が来日し、「基本的にはゼロベースから発想していくことになっていたが、(米・Yahoo!の)リニューアルに関する話を聞いて、非常に良く考えられたデザインだということが分かった。米・Yahoo!の良いところは取り入れていこうと思った」(同)という。同社内ではプランニングやディレクションで3人、プログラマーが4人、デザイナーが3人の計10人の主要スタッフが開発に携わった。

 リニューアルでは、従来トップページ上で表示していた60のサービスメニューを、利用率やユニークユーザー数、ページビュー、売上などを考慮し、表示数を23まで絞り込んでいったという。3列構造の導入で従来の幅710ピクセルから950ピクセルに拡げたが「ユーザーが使用しているモニターサイズの動向をみても、800×600ピクセルというサイズがそれほど多くないと判断し、幅を拡げることになった」(同)。

 検索窓を大きくしたことも特徴のひとつで、「米・Yahoo!ではロゴの位置を左寄せにし、検索窓を最上段に持ってきた。日本でもプロトタイプの段階では同様の案を考えたが、日本語での利用や国民性を考慮し、最上段の部分については大きく手は入れなかった」(同)。プロトタイプは全社のデザイナーから案を求め、行動科学やアイトラッキング(視線の動きを分析する手法)も考慮に入れ、調整を加えていったという。また、米・Yahoo!では右側の最上部にパーソナルサービスを配置し、下に広告枠を設けたが、「広告部門との絡みもあり、最上部には広告枠を配置する結果となった」(同)。

 リニューアル後のユーザーの反応について同担当者は「抜本的に変えることで、一時的に利用率やページビューの低下を懸念していたが、ほとんど影響はなかった。2007年10月からガイドツアーのページを設け、リニューアルのアナウンスを行ってきたのが功を奏したと思う。分析はこれからだが、今年の1月末までアンケートを実施した。カスタマーセンターに寄せられる声やブログなどでの反応を見る限りでは、おおむね良好にとらえられているのではないかと考えている」と話す。

 今後の展開について同担当者は「地域情報にひもづいたカスタマイズ機能などいくつか案があがっている。また、現段階では1カ月という期間でしか反応を見ることができていないので、1年を通してユーザーの動向を観察し、調整を加えていく」と話している。

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