キムチの製造販売を手がける東亜トレーディング(調布市)は、港区・麻布十番通り沿い「豆源」隣のテナントビル3階に3月17日、韓国料理店「ソソンジェ」(麻布十番1、TEL 03-5545-6691)をオープンした。
ソソンジェは韓国・ソウルの高級住宅街・三清洞(サンチョンドン)にある韓国家庭料理店で、店主のキム・インスさんが、10年以上ねかせた味噌や酵素で発酵させた薬味を使うなど、「医食同源」の考え方を基にした料理を提供する人気店。民家のようなアットホームな佇まいも支持され、日本でも雑誌の旅行特集で多数取り上げられている。同店は2店目となり、海外出店の第1号店でもある。飲食店コンサルティングなどを手がける柴田陽子事務所(渋谷区)がプロデュースを手がけた。
同社代表の柴田さんは「友達とゆっくり食事をしながら語らい合えるような店」を目指したといい、年月を経ても飽きのこない居心地の良さを重視した店内は、白い壁に木材の家具を基調としており、ソファや1人がけのチェアがゆったりと配置される。店舗面積は約26坪。席数=35席。個室=1室。
メニューはコース料理を基本とし、ベジタリアン向けコース「ソソンジェ摘草コース」(4,500円)、蒸し豚や肉・魚料理を含む「ソソンジェコース」(6,000円)、「ソソンジェスラッサンコース」(7,000円)の3コースを揃える。化学調味料などは使用していない。ドリンク類は無濾過ホワイトビール白穂乃香(1,000円)、チャミスル(1,200円ほか)、本生マッコリ(850円ほか)などを用意する。平均客単価は7,500円。営業時間はランチ=11時30分~15時(4月から開始する予定)、ディナー=18時~23時30分。無休。
キムさんは「日本は世界の食べ物が集まり、食文化が発達している。日本の人にも自然のものを使った韓国料理を味わってほしい」と話す。
運営元の東亜トレーディングはキムチブランド「沈菜館(キムチカン)」を展開しており、全国の高級スーパーマーケットや百貨店を中心に、キムチや韓国惣菜を販売している。百貨店の食料品売り場でクッパやビビンバなどのイートイン店舗も展開しており、レストランの展開は同店が初。今後も飲食店事業の展開を予定しているという。プロデュースを手がける柴田陽子事務所は「レインボーロールスシ」(麻布十番1)や「平田牧場」(赤坂9ほか)のプロデュースを手がけた実績を持つ。