アボリジニの女性画家、大作120点の大展覧会-国立新美術館

写真=展示風景

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 アボリジニの画家で、世界的にも評価の高いエミリー・カーメ・ウングワレーさんの大規模な個展が5月28日、国立新美術館(港区六本木7)で開幕する。

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 エミリーさんは1910年頃の生まれとされており、生涯を中央オーストラリアの「ユートピア」と呼ばれる砂漠地帯で生活、1996年にその生涯を閉じた。1977年からバティック(ろうけつ染め)の制作を始め、1988年にはキャンバス画の制作を開始、以降を大小のキャンバス画制作に費やし、3,000~4,000点もの作品を制作したといわれる。1997年には美術の祭典「ベネチア・ビエンナーレ」にオーストラリア代表として出品。国際的にも評価が高い。

 展覧会では約120点の作品を通して、エミリーさんの画業を紹介。展示作品の中にはミュージシャンのエルトン・ジョンさんが所有する作品も含まれる。大地から獲れるヤムイモの種から着想を得た点描画や、儀礼の際に施されるボディー・ペインティングから着想を得た縞模様の絵画など、作品の多くはオーストラリアの土地に根ざしており、高さ約3メートル、幅約8メートルにも及ぶ「ビッグ・ヤム・ドリーミング」や、高さ約3メートル、幅約6メートル超の「大地の創造」などの大作に見られるような筆跡や画面を埋める鮮やかな色彩は、観客を圧倒する。多くの作品は抽象的で、西洋絵画とは異なった趣を持つものの、西洋の抽象画にも匹敵する表現となる。

 開催時間は10時~18時(金曜は20時まで)。火曜休館。7月28日まで。同展は国立国際美術館(大阪市)からの巡回展となる。館内のレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」では、エミリーさんの世界観をイメージした限定メニューを提供する。

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