広域六本木圏の商業施設では今夏、「親子」をターゲットにした様々な催しを企画している。
広域六本木圏のランドマークのひとつ、六本木ヒルズ(港区六本木6)では、シーズンイベント「ASIAN SUMMER in Roppongi Hills」にちなみ、バンブーチャイム(竹を用いた風鈴)や、中国の京劇で使われる隈取りを施したお面などの工作、「クンダン」や「ゴング」などインドネシアの伝統音楽「ガムラン」で使われる楽器の演奏体験など、アジア色を持たせた親子向けのワークショップを多数開催する。
また、施設内の飲食店などが参加するイベントも開催。ワークショップに施設内店舗が参加するのは今回が初という。タイの伝統菓子「ルークチュップ」を作る教室(タイレストラン・オリエンタルプリンセス)や、スパイスの効能を学びながらカレースパイスを挽く体験教室(インド料理・ディア)、オリジナルの石鹸と虫除けスプレーを作る教室(生活の木ハンドメイドギルド)など、10のイベントが開催される(カッコ内は店舗名)。
特別企画として雑誌「OCEANS」のプロカメラマンとヘアメイクが来場し、家族写真を撮影するイベントも実施する予定。このほか、施設内の森美術館や展望台の東京シティビューでも関連企画を予定する。
もうひとつのランドマーク、東京ミッドタウン(赤坂9)では、「夏休み東京ミッドタウン親子ツアー」と題し、ユビキタス端末を使って施設内のアート作品や建築などを巡るツアーを実施する。東京ミッドタウンでは平時よりユビキタス端末を使用した「ユビキタス・アートツアー」を実施しているが、今回子ども向けにアレンジし、隣接する小川に素足を浸して涼をとるイベント「アシミズ」などエコロジーへの取り組みに関する紹介も加えて、楽しみながら回れる内容で展開するという。また、オリジナルの台紙を手に、施設内のデザイン&アート施設を回るスタンプラリーイベントも開催している。
各イベントスケジュールや参加料金は各施設のウェブサイトを参照。六本木ヒルズのPR担当者は「2006年から『アフリカ』や『ラテン』などをテーマにしたワークショップを開催してきたが、今年は5周年ということから大々的に開催する。親子連れの来街者が増加しているが、都心部の再開発も進み、都心にいながらにして様々なイベントや行楽が楽しめるようになったことが背景にあるようだ。また、石油や物価の高騰から、今夏は特に近場で過ごす家族が増えそう。多くの家族にイベントを楽しんでいただきたい」と話し、東京ミッドタウンの広報担当者は「これまでも子どもが遊べるように芝生を開放してイベントを開催してきたが、親子向けという切り口での開催は初となる。ぜひ楽しんでいただきたい」と話す。
東京ミッドタウンで実施予定の「親子ツアー」のイメージ写真(関連画像)六本木ヒルズで「アジア」のビアガーデン-各国の料理を堪能(六本木経済新聞)2万匹の魚が泳ぐ「アクアリウム」、六本木ヒルズ展望台に(六本木経済新聞)東京ミッドタウン、エコをテーマに「スローな」夏イベント(六本木経済新聞)東京ミッドタウンで「ユビキタス・アートツアー」(六本木経済新聞)