韓国を代表する現代美術作家-全光榮さん、六本木で日本初の個展

Aggregation 05-AU033(2005年) ©Chun Kwang – Young

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 森アーツセンターギャラリー(港区六本木6)で2月14日より、韓国を代表する現代美術作家・全光榮(チョン・クァンヨン)さんの個展「全光榮展」が日本で初めて開かれる。

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 全さんは1944年生まれ。韓紙(はんじ)という韓国独特の古紙でくるんだ三角形の小片でキャンパスを埋めつくすという独特な技法で、現代的でダイナミックな造形作品を作り続けている。これまで韓国はもちろん、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど世界各国で展覧会を開催してきた。

 韓紙とは、和紙に似た韓国独特の伝統紙で、楮(こうぞ)を原料とし、柔軟性や耐久性に優れ、千年以上もつと言われている。近年は工芸品などに多く使われている。

 会場では、500×300×250センチの大きな作品や立体的な作品3点のほか、キャンパスに表現された作品、油絵など計29点を展示する。

 日本での個展開催については、「日本で展覧会を行うのは、ほかの国々で成功を収めてから」(全さん)という本人の強い要望があったという。昨年5月、全さんの作品がクリスティーズで30万ドルという高値をつけたことや、同年9月にニューヨークで開かれた個展が成功を収めたことなどから、ようやく日本での個展に踏み切った。

 営業時間は10時~20時。入館料は大人1,000円ほか。3月15日まで。

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