子どもの心を見つめ続ける彫刻家-南麻布で山崎龍一さん個展

写真=子どもたちのユーモアやシュールな味わいが注ぎ込まれた作品。

写真=子どもたちのユーモアやシュールな味わいが注ぎ込まれた作品。

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 ギャラリー・ストレンガー(港区南麻布3、TEL 03-5422-9045)で2月6日より、子どもたちの精神疾患を見つめ続ける彫刻家・山崎龍一さんの個展「I Want to be Loved Culture-bound syndrome IV」が開催される。

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 山崎さんは1976年生まれ。地域・民族・文化環境で発生しやすい精神疾患(Culture-bound syndrome=文化依存症群)をテーマに人体彫刻を制作。子どもたちの人見知りや引きこもりなど、人とつながりたいがうまく関係を築けないという心の襞(ひだ)を表現し続けている。

 同展では、白いフードで全身を覆っていたり、冷蔵庫の中に潜んでソーセージを食べていたり、ぶち切られた扇風機のコードを手に握っていたりするなど、子どもたちが思いもよらぬシチュエーションを繰り広げる石こう作品を展示する。併せて、山崎さんが昨年から取り組み始めたという板パネルやノートなど、平面に描かれたドローイングも発表する。

 山崎さんは「新作を含め7点の彫刻と、ドローイング約40枚を展示する今年初めての個展。さまざまな仕草や表情を浮かべる子どもたち一体一体と、来場者ひとりひとりがどのように出会うか。それが今から楽しみ」と話す。

 営業時間は、火曜~土曜=12時~19時、日曜・祝日・月曜は予約制。

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