広告企画制作などを手がけるドリームデザイン(港区麻布十番1)が今月、社内にクリエーティブやコミュニケーションの実験を行うレンタル制のオープンスペース「dream lab.」を開いた。場所は、新一の橋交差点に立つビルの8階で、広さは約18坪。
開設は同社移転に伴うもの。同社の石川淳哉CEOは「リアルなソーシャルラボラトリーを作りたかった。オープンな場に人々が集まって生まれるものがクリエーティブの源泉にもなる。ここはそんなクリエーティビティーのための実験室になってほしい」と話す。
利用料金は未定だが、「学割、地域割、情熱割などの割引を検討中で、お金がないけどどうしてもやりたいことがあるという人にはほとんど実費だけで貸し出してもいい。ラボはアイデアを見つける場所。いろいろなことをやってもらってそこで出てきたアイデアを本業で形にしていけば会社にとってもプラスになる」とも。
現在のところ決まっているのは、ミラノでビジネスプランナーとして活躍する安西洋之さんのセミナー(2月21日、3月3日)、TCC(東京コピーライターズクラブ)で殿堂入りした朝倉勇さんの展覧会(3月11日~25日)。そのほか、書道家のワークショップやセルフポートレイトの実験的な展覧会なども企画中で、ユーストリーム・スタジオとして使う予定もあるという。
同スペース・マネジャーの石川知栄子さんは「麻布十番は老人と子ども、生活とアートのような対極にあるような存在が共存している場所。麻布十番納涼まつりに関連する企画なども手がけていきたい」と話す。