西麻布の「音楽実験室・新世界」(港区西麻布1)で5月18日、クラシックを大音量で楽しむイベント「爆音クラシック 第一夜」が開催される。主催は、著述家でディレクターの湯山玲子さん。
同イベントは、クラシックの作曲家を父に持ちながらクラブミュージックにのめり込んだ湯山さんが、5年以上前にモスクワのラウンジクラブで目にしたものがきっかけだった。そこでは、天井近くの壁に設けられたアップライトピアノで、半裸の青年がクラシックを弾いていたという。
「昔はクラシックを大音量で聴くクラシック喫茶があったが、最近はあまり見ないので、そんな空間を作りたかった」とも。
初の試みとなる今回、その1曲目に選んだのは「ショスタコーヴィチ『交響曲第10番 全楽章』カラヤン、ベルリンフィル、1981年」。約90分間、大音量で流し続ける。
湯山さんは、「この曲はトランスに近いところがあり、たくさんの人に楽しんでもらえる。教養としてのクラシックではなく、クラブなどの大音量に親しんだ人にこそこの爆音音浴を体験してほしい」と話す。
同イベントは、今後も月一度のペースで開く予定で、大音量でクラシックを楽しむイベントのほか、「同じクラシック曲を複数のピアニストに爆音で弾いてもらい、それぞれの表現の仕方を聴き比べる」などの試みも考えているという。
開場19時30分、開演20時。入場料は2,000円(1ドリンク付き)。