麻布十番「黒美水温泉」がリニューアル-湯船を2つに分け温度差

壁の絵を残して全面リニューアルした「麻布黒美水温泉 竹の湯」

壁の絵を残して全面リニューアルした「麻布黒美水温泉 竹の湯」

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 麻布十番の「麻布黒美水温泉 竹の湯」(港区南麻布1、TEL03-3453-1446)が8月20日、リニューアルオープンした。

湯船を仕切り約40度と43度、2種類の湯を提供する

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 1912(大正元)年に作られ、1943(昭和18)年に現在のオーナー・松井正さんの父親が購入し、現在まで営業を続けてきた同温泉。老朽化と客の要望に応え、約2カ月かけて全面リニューアルに踏み切った。

 「風呂場の壁にある絵と外装だけが昔のまま」と松井さん。湯の温度を巡り客同士のトラブルが多かったため、湯船を仕切り、約3度(約40度~43度)の差をつけた2種類の湯を選べるようにしたほか、サウナと水風呂(約17度)を新設した。インテリアは松井さんの娘のアイデアを取り入れ、若い人も入りやすいよう考慮したという。

 同温泉の湯は天然の地下水をくみ取り加温したもの。黒褐色透明色をしているのが特徴で、泉質は「炭酸水素塩冷鉱泉」(低張性・アルカリ性・冷鉱泉)。ミネラル成分を多く含み、神経痛、筋肉痛、関節痛、腰痛、慢性消化器病、疲労回復などに効果があるという。

 「父も娘たちも、みんなお風呂が好き」と話す松井さん。「家庭風呂の増加と後継者不足により、港区に150~160カ所あった銭湯も6カ所に減ったが、地域コミュニティーとしてたくさんの人に訪れていただきホッとしてもらいたい。日本の文化を残したい」と意欲を見せる。都が作成したスタンプラリー形式の銭湯マップを片手に遠方から訪れる客も多いという。

 営業時間は15時30分~23時30分。月曜(祝日の場合は翌日火曜)・金曜定休。料金は、大人(高校生以上)=450円、小学生=180円、幼児=80円。

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