老舗「麻布十番温泉」が3月末で閉店-設備の老朽化など背景に

写真=「麻布十番温泉」の外観

写真=「麻布十番温泉」の外観

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 港区・麻布十番商店街の名物温泉「麻布十番温泉」(麻布十番1、TEL 03-3404-2610)が3月末で営業を終了する。

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 同店は、当初銭湯として営業を行っていたが、井戸を掘ったところ温泉が湧いたことをきっかけに業態を変え、営業を続けてきた。1967年から現在の建物で営業を行う。

 温泉は地下500メートルから湧く茶褐色の湯で、泉質は「重曹泉」(緩和低張性冷鉱泉)に属し、ヒステリー、神経衰弱、創傷、やけど、関節リュウマチ、神経痛、冷え性の効用があるという。施設内には約45畳の大広間を設け、食事やカラオケを楽しむことができる。また、建物1階には銭湯「越の湯」が営業する。

 閉店の理由は建物・設備の老朽化、従業員の老齢化、後継者不足など。最近では「30%程度の稼働」(同店代表を務める平岡久枝さん)だったという。

 閉店にあたり平岡さんは「麻布十番商店街には本当にお世話になった。今後も商店街が良くなっていくことを願っている」と話しており、建物の今後については明らかにしていない。営業は3月31日まで通常通り行う。営業時間は11時~21時。火曜休。入場料は大人1,260円ほか(18時以降は大人940円ほか)。

「麻布十番温泉」の大広間(画像)「麻布十番温泉」の玄関(画像)

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