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大学生のミニ音楽会社が復興支援ライブ-麻布台のライブスペースで

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 麻布台のライブスペース「CUBE」(港区麻布台3)で9月7日、大学生によって設立されたミニ音楽会社「Myuvel(ミューヴェル)」の初となるチャリティーライブ「Tokyo Lamp night~日本の中心から『友』と『共』に『燈』そう~」が開催される。

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ミューヴェルは、音楽を通じた学生向けの社会起業プログラムである「ブラストビート」を通じて設立されたミニ音楽会社。メンバーは駒澤大学の学生9人で、「会社」と名乗っているものの法的な会社ではなく、NPO団体ブラストビートの支援の下、ライブをプロデュースする事業を手掛けている。

 ブラストビートは高校生や大学生がライブの企画を通じてリアルなビジネスを体験するプログラムで、2003年にアイルランドで始まり、日本では2009年に活動を開始、昨年、NPOを立ち上げた。ブラストビートで設立された「ミニ音楽会社」は完全に独立採算で、ブラストビートはメンターと呼ばれる社会人ボランティアを通じてサポートを行う。学生はビジネスの体験を得られ、社会人は自らの技能を生かして社会貢献できる仕組み。

 ミューヴェル「社員」の山本雄士さんは、「6月の初旬くらいにプロジェクトが始まり、20~60代のさまざまな年代のメンターの方にアドバイスを頂いた。ブラストビートでは社会人の方のアドバイスを得られることのが非常に勉強になる。具体的なことは全て自分たちで決めていかなければならないが、物事を作っていく道を示してもらえた」と話す。

 ブラストビートでは、収益の25%以上を寄付することを定めている。今回のイベントも被災地支援を目的の一つにしており、チケット代金から岩手県の岩泉産業開発公社の水を購入し配布する。「被災地とつながっているという時間を得られる場になれば」と山本さん。

 ライブのMCはお笑い芸人・オレンジサンセットが努め、シンガー・ソングライターのkeishiさんや、ニコニコ動画の有名歌い手・ほんこーんさん、学生DJのDJ Kazuhisaさんらが出演。自作LEDライトを被災地に送る活動を行っている多摩美術大学のLED Projectの協力により、東京タワーをイメージして社員自ら制作したLEDライトを配布して「明かり」による演出も行う予定。

 会場を六本木にしたことについて、山本さんは「渋谷や新宿だといかにも学生のイベントという感じがしてしまう。社会人でも足が運びやすい六本木で開催することで、学生だけで終わらない可能性が出てくると考えた」と話す。「『学生が、こういうことをしているんだ』ということに興味を持ってもらって、学生と社会人がもっとつながる場になれば」とも。

 開催時間は19時~22時。入場料は1,800円(前売り=1,500円)。

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