六本木ヒルズ屋上庭園で「三味線餅つき」-徳島県・美馬市とコラボ

徳島県美馬市の指定無形民俗文化財「三味線餅つき」

徳島県美馬市の指定無形民俗文化財「三味線餅つき」

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 六本木ヒルズ・けやき坂コンプレックス(港区六本木6)の屋上庭園で1月7日、餅つき大会が行われた。

六本木ヒルズの屋上庭園で「三味線餅つき」を楽しむ家族

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 餅つきをはじめ、年間を通して行われる屋上庭園でのイベントには、六本木ヒルズ在住・近隣の家族や、オフィス・店舗に勤める家族が参加。「都心に住む家族が田んぼや米に触れることで稲作や伝統文化を知る貴重な機会」として支持されている。今年は5月に徳島県・美馬市から提供された「ヒノヒカリ(うるち米)」と「モチミノリ(もち米)」の苗を田に植え、9月に収穫した。

 餅つきには「モチミノリ」を使用し、徳島県美馬市指定無形民俗文化財である「三味線餅つき」を体験。これは、江戸時代、美馬市の豪商たちが年の暮れに三味線や太鼓などの鳴り物に合わせて唄を歌わせ、正月用の餅を景気よくにぎやかにつかせたのが始まりといわれる郷土色豊かな餅つきで、クライマックスに見せる杵(きね)取りと、つき手の絶妙なタイミングとスピード感が見る人を盛り上げる。参加した60組ほどの家族(約140人)が「そーれ、ぺったんこ」と掛け声を掛け、寒さを忘れて楽しんだ。

 「今年で9回目の餅つきだが、定員の倍以上という過去最高の応募数だった。つきたての餅が食べられることもあり人気」と広報担当者。1月7日の「人日の節句(七草の節句)」にちなみ、「ヒノヒカリ」で炊いた「七草粥(がゆ)」も振る舞われ、今年一年の無病息災を願った。

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