六本木ヒルズ(港区六本木6)毛利庭園にカルガモが飛来し、4月末ごろ子ガモの誕生が確認された。
同庭園は広さ4300平方メートルの回遊式の日本庭園で、池などの水景を中心に、開発以前から生息する木々を残しながら密度の高い植栽環境を保っている。落葉樹が多いことから虫などのエサが豊富で鳥類の生息も多く見られ、昨年には日本鳥類保護連盟主催の「バードピア」にも認定されている。
カルガモは渡り鳥ではないが、越冬のため南に移動することもあり、六本木ヒルズのカルガモも冬の間は南下し、春に繁殖と子育てのために戻ってくるとみられている。森ビルの担当者は「カルガモの飛来は確認できた年とできなかった年があり、子ガモの誕生が確認できたのは2009年以来」と話す。
カルガモのひなが飛べるようになるまでは通常2カ月程度かかると言われ、南に移動するのは10月ごろと推定される。警戒心が強く、目撃できることが少ない中、かわいい子ガモの姿は運よく目にすることができた人たちの目を楽しませている。