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サントリー美術館で「飛天」展-平等院鳳凰堂の国宝など仏教美術展示

「仏後壁・天人部分 復元模写」(写真提供:平等院)

「仏後壁・天人部分 復元模写」(写真提供:平等院)

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 東京ミッドタウンのサントリー美術館(港区赤坂9)で11月23 日から、修理中の「平等院鳳凰堂(ほうおうどう)」(京都府)収蔵の国宝などを展示する「平等院鳳凰堂平成修理完成記念 天上の舞 飛天の美」展が開催される。主催は同美術館と朝日新聞社(中央区)。

国宝「雲中供養菩薩像」

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 「飛天」とは空を飛び舞い踊る天人のことで、インドから日本へと伝わり、飛鳥時代以来、仏教建築や仏像、仏画などにモチーフとして用いられてきた。同展は4部構成で、第1部では、ガンダーラ、中国、朝鮮の作例と主に飛鳥時代の国内の作品、第2部では、中尊寺収蔵の国宝「金銅迦陵頻伽文華鬘」など主に平安時代の作品、第3部では平安後期以降に飛天のイメージを引き継いだと考えられる菩薩(ぼさつ)聖衆の「来迎(らいごう)」を描いた作品をそれぞれ紹介する。

 メーンとなる第4部では、現在修理中の平等院鳳凰堂の収蔵品を紹介。2014年春に同寺が落慶を迎えるのを機に、特別公開として「雲中供養菩薩像」や寺外初公開となる「阿弥陀如来坐像光背飛天」などの国宝や「阿弥陀如来坐像台座華盤納入品」などを展示する。また、修理の過程で歴史上初めて本格的な調査が行われた国宝の「平等院仏後壁」の一部を東京芸術大学准教授で日本画家の荒井経さんが復元模写した「仏後壁・天人部分 復元模写」も展示。高さ3.4メートル、幅3.7メートルという巨大な壁画に身長約4センチメートルの天人を描いた部分で、下地から顔料に至るまで今回の調査した結果に矛盾しない材料を使用、一筆で描かれた墨線も再現した。

 荒井准教授は「一筆で描くというのは通常の復元模写とは大きく異なり、約1カ月修練した。本当の一発勝負でいかに卓越した技術だったのかがよく分かる。普通では人の目に触れないところにどうしてこんな手の込んだものを描いたのか、それを実感してもらいたくて原寸大での復元にこだわった」と話す。

 開催時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。火曜・年末年始(12月30日~1月1日)休館。入場料は一般=1,100円など。来年1月13日まで。

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