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東京ミッドタウンで「土門拳古寺巡礼」展-刊行50年でニュープリント

会場の様子

会場の様子

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 東京ミッドタウンの「FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)」(港区赤坂9、TEL 03-6271-3350)で現在、写真家・土門拳さんの写真集「古寺巡礼」の発刊50年を記念した企画展「よみがえる不朽の名作 土門拳の『古寺巡礼』」が開催されている。主催は富士フイルム(赤坂9)。

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 1990年に亡くなった土門さんは1973(昭和48)年に紫綬褒章を受賞するなど日本を代表する写真家の一人として活躍。報道写真家として活動するとともに仏像や寺院などの日本の伝統文化を撮影することをライフワークとし、1963(昭和38)年に「古寺巡礼」の第1集を発刊、1975(昭和50)年までの間に全5集を刊行した。

 同展では同写真集の発刊50周年を記念し、全5集の中から厳選した作品を2部構成で展示。第1部は「『古寺巡礼』-仏教文化の開花-飛鳥~平安前期」と題し、土門さんが初めて撮影したカラー写真の一つという「鑑真像」などを含む約60点を、第2部は「『古寺巡礼』-浄土と禅宗世界への憧れ-平安後期から桃山」と題し、同じく約60点を展示する。
展示作品は全て最新の技術で新たにプリントし直したもので、同社宣伝部長の河野通治さんは「撮られたシーン、雰囲気を忠実に再現できた。仏像が直接メッセージを投げ掛けるようなリアル感を感じてもらえれば」と話す。

 会場には土門拳記念館(酒田市)などに所蔵されている発刊当時の豪華本も展示。同館館長で土門さんの長女の池田真魚さんは「新しいプリントで、本とは違う今まで見たことないような切れない写真を見ることができて大変うれしい。土門の好きだったお寺と仏像の写真ばかりなので、楽しんでみてもらえれば」と話した。

 開催期間は、第1部=今月27日まで、第2部=同28日~7月10日。開館時間=10時~19時。無料。

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