春日大社の「式年造替(しきねんぞうたい)」が来年3月に行われるのを機に実施される奈良県の観光キャンペーンのオープニングイベントが、六本木ヒルズ(港区六本木6)の大屋根プラザで5月15日・16日に開催される。
式年造替は20年に一度行われる社殿の修築大事業で、今回が60回目。「古都奈良の文化財」の一つとしてユネスコの世界遺産に認定されてからは初めてで、来年3月に本殿を仮殿に遷座し、再来年11月に新たな本殿へ正遷宮を行い完了する予定。
同キャンペーンは式年造替を核とし奈良県の歴史、文化、自然、食など観光の魅力を、首都圏を中心に発信するイベントとして今後展開する予定。今回のオープニングイベントでは、奈良県外に初めて持ち出されるという灯籠を用い会場に春日大社の回廊を再現。2月の節分と8月の中元の計3日間のみ点灯されるという万燈籠を披露する。
ステージでは、トークショーや伝統芸能などを展開。15日は、春日大社に古くから伝わる舞楽「蘭稜王」の披露(13時30分~、18時~)、奈良県出身のタレント笑い飯のトークショー(14時~)など。16日は、10月に開催される「大古事記展」を巡る対談企画(12時~)、天平衣装ファッションショー(15時~)のほか、奈良県マスコットキャラクターの「せんとくん」も登場する予定(10時~)。
そのほか、奈良県の地酒や特産品を販売する「奈良うまいもの市」、春日大社、薬師寺、長谷寺、室生寺などの写真を展示する写真展「奈良 祈りの風景」なども開催する。
開催時間は15日=12時~20時、16日=10時~17時。万燈籠ライトアップは両日18時~23時。入場無料。