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乃木坂のTOTOギャラリー・間で建築家・藤本壮介さん個展

会場の様子

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 乃木坂のTOTOギャラリー「間」(港区南青山1)で4月17日、建築家の藤本壮介さんの個展「藤本壮介展 未来の未来」が始まった。

スポンジも建築の「種」に

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 藤本さんは1971(昭和46)年生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、個人で活動を続け、2000年に実施された青森県発注の「県立美術館設計競技」で2位を獲得し、同年、個人事務所を設立。その後、「House N」「Tokyo Apartment」などの住宅や「武蔵野美術大学美術館・図書館」「Serpentine Gallery Pavilion 2013」などの公共建築の設計を手掛ける。

 同展では、藤本さんがこれまで手掛けたものや現在進行中のプロジェクトから、アイデアの「種」となるオブジェのようなものまで約120の模型を展示する。アイデアの「種」となる模型は、コンクリートのかけらや梱包(こんぽう)用のひも、紙などどこにでもあるものを構造として提示し、「何かが積層すると、それは建築となる」など藤本さん自身がキャプションを付けた。

 藤本さんは「何なんだろうこれは、というものがかなり交じっているが、こういうものでも未来の種のようなもので、私たちがうまく花開くようにすることができるんじゃないか。実際に建築をやると意外なものの中から発想の種が生まれて、それが生かされることもある。リアルな模型とちょっとコンセプチュアルなものが交ざり合っている中を歩いてもらうことで、そんな思考の流れを感じ取ってもらえれば」と話す。

 4階の会場は、壁に実現したプロジェクトの写真を飾り、部屋の真ん中にはアイデアの種となるオブジェだけを20個並べることで、コンセプチュアルなアイデアと実際の建築との関連性を捉えやすくなっている。

 同日に発売された著書「Sou Fujimoto Architecture Works 1995-2015 藤本壮介建築作品集」も会場に置き、展示されている以外の作品についても見ることができる。

 藤本さんは「ここで展覧会をするのは全ての建築学生の夢。僕も学生時代から刺激を受けてきた。建築の世界に触れて、刺激にしてもらえれば」とも。

 開館時間は11時~18時。月曜・祝日休館。入場無料。6月13日まで。

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