六本木ヒルズ森タワーのGoogle本社カフェで6月19日、同社が手掛ける「イノベーション東北」のアイデアを募集するワークショップ「ひらかれた町と働こう!ローカルと関わる新しい働き方」が開かれた。
イノベーション東北は東日本大震災後に同社が始めたプロジェクトで、被災地で地域プログラムに取り組む人々と、そのプロジェクトに参加したい人をつなぐプラットフォーム。「ウェブサイトのリニューアル」というような具体的な課題を「チャレンジ」として掲載、それにボランティアで参加できる「サポーター」を募集するもの。
今回のイベントでは、宮城県女川町のNPO法人「アスヘノキボウ」と、島根県海士町の「巡の環」が、それぞれ「町内外の多様な人と創業支援プログラムをつくりたい」「島の大使館をみんなで創りたい」というチャレンジを提案。約75人の参加者は2つの地域に分かれ、それぞれ「女川町第2『超』役場」「島の大使館」に所属、3から5人のグループが「観光促進1課」「ピーアール2課」などの「課」を組織し、課題に挑戦した。
課題は、女川町の「意匠計画課」なら「コミュニケーションツールとして使える「ガイドブック」のアイデア募集」、海士町の「コラボ課」なら「カフェを起点に、企業などとコラボして島の食材をより知ってもらうアイデア募集」など具体的なもので、25分間グループでアイデアを練り、各課長が1分でプレゼンテーションを行った。
巡りの輪の信岡良亮さんは「本当にやるつもりでいるので、どれくらいやれるかなと思って聞いていた。郷土料理教室というアイデアは、料理を学んでいる時間は会話が弾むので、島時間の感覚を持って話が聞けるいい時間になるのでは」などと感想を述べた。
グーグルの松岡朝美さんは「今日やっていただいたことは、東京にいながら地域のために何かをするという地域に関わる新しい形の実践。このようなアイデアを出すところから一歩踏み込んで自分のスキルを使って東北の方々に関わるということがイノベーション東北では起こっている」と話す。
イノベーション東北では現在もさまざまなチャレンジを募集しており、今後もワークショップなども開いていく予定。