アクシスギャラリー(港区六本木5)で8月27日、デザインの未来を担う人材を紹介する「第10回 金の卵 オールスターデザインショーケース」が始まった。
同展は、参加するデザインスクール(美術系大学や一般大学のデザイン系学科)で選抜された学部の3年生や大学院生の作品、公募で選ばれた作品を紹介する企画。今年は先人たちの経験や知見、技術などをあらためて知るという意味を込めた「Back to the future―これからデザインにできること」をテーマに開く。19の学生作品と、各大学で行われている授業課題作品15点を発表し、併せて海外の事例など「注目のプロジェクト」3つを展示する。会場デザインは第1回に出品したminna(目黒区)が行った。
学生作品は、北海道の冬の室内外の気温差を利用したワインクーラー「Cool Nature」(札幌市立大学・梅川未来さん)、自由に形を変えられる金網で燃料を包み込むことでさまざまな場所で火をたくことができる「火敷」(富山大学・鈴木智佳さん)など。授業課題作品は、本が宇宙に浮いているかのように見える本棚「buk」(筑波大学・大井直人さん)、信号機が津波の際には避難経路を示す表示に変わるという「Street Signal」(名古屋市立大学・二村龍太郎さん)、キューブとライトを組み合わせ3次元的な遊びができる遊具「Sequence 4-どこからでも自由に置ける立体4目並べ」(名古屋工業大学大学院・橋上篤さん)など。
「注目のプロジェクト」は、京都工芸繊維大学Kyoto Design Lab(D-Lab)、自家生成によるバイオ素材を用いた未来の衣服プロジェクト、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート&インペリアル・カレッジロンドン(RCA)のイノベーション・デザイン・エンジニアリング(IDE)学科。
開催時間は11時~20時。入場無料。9月6日まで。同ビル地下1階のシンポジアでは、学生によるプレゼンテーション(8月29日14時~、9月1日18時30分~、4日18時30分~)や、RCA IDE学科長のマイルズ・ペニントンさんによるトークイベント(8月28日18時30分~19時30分)を開催する。