六本木芋洗坂に8月9日、ローフード提唱者が設立した機関のアジア初支店となる「アン・ウィグモアTOKYO」(港区六本木5)がオープンした。経営はセリーン(同)。
ローフードは野菜や果実などさまざまな食物を生のまま摂取することで健康を維持する考え方で、ローフードを中心とした生活方式をリビングフードライフスタイルとも呼ぶ。その提唱者といわれる故アン・ウィグモアさんは1909年にリトアニアに生まれ、米国へ移住。米国の食生活に衝撃を受けリビングフードライフスタイルを提唱し、「Ann Wigmore Natural Health Institute」を設立した。
同店は同機関アジア初の支店で、ローフードを使ったジュースやスープを提供するジュースバー。メニューは、完全無農薬で育てた小田原の小麦若葉を使った「ウィートグラス」(700円)、ヒマワリスプラウトを中心に葉野菜やニンジンをブレンドした「エナジースープ」(1,300円)、キヌアなどを発芽させ発酵させた発芽乳酸菌水「リジュベラック」(500円)など。
ウィートグラスは82種類のミネラルを含み「自然界における最強の薬」とも呼ばれるもので、1杯で葉野菜1.1キログラム分の栄養素を取れるという。エナジースープは「お腹がすくのは栄養が足りていないから」というウィグモアさんの哲学に基づいて作られたレシピで、「自然界の完全食」を目指して作られたという。
同店を運営するジェニオさんとリキさんは「このショップは、日本の食生活を変えたいという大それた目的のためにスタートさせるわけではない。周りの刺激に左右されやすく自信を失いやすい現代っ子の僕らがいつでも、体とゆっくり静かに、清らかな気持ちで向き合う場所が欲しかっただけ」と話す。
営業時間は8時~19時。