都立中央図書館(港区南麻布5、TEL 03-3442-8451)5階のカフェが10月10日、「有栖川(ありすがわ)食堂」として営業を再開した。店舗面積は186平方メートル、席数は135席。
1972(昭和47)年に都立中央図書館の開館と共にオープンした同店。窓側のカウンター席から東京タワーなど都心の景色が望めることで親しまれてきた。数年に1度の頻度で運営業者を変え、コーヒーなどのドリンクのほか、そばや定食、ケーキなどの軽食などを提供してきた。今年4月からは運営業者の立ち退きなどの問題から営業を休止していたが、今回運営業者が決まった。
同店は営業再開とともに、ラインアップにドイツ料理やオーストリア料理などを加えた。1カ月ごとにテーマを設けてメニューを振る舞い、11月は「オーストリア・ドイツ」をテーマとする予定。
提供するメニューは「有栖川和定食」や「日本のご当地料理」(以上1,000円)、「大分県宇佐のからあげ定食」「鯵(あじ)フライ定食」(以上900円)、「有栖川ラーメン鶏塩」「冷・温きつねそば」(以上600円)など。
同施設管理部総務課長の大野あゆみさんは「非日常感が味わえる憩いの場として今まで以上に発信していきたい。今後は料理教室などイベントの開催を検討している。施設近くにあるドイツ大使館とも連携を図りたい」と話す。「図書館自体もより利用しやいように設備を整えており、11月にはカフェの隣室にキッズルームを設ける予定。図書館へ立ち寄る際はカフェを利用していただきたい」とも。
開放時間は10時~20時30分(土曜・日曜・祝日は17時まで)。フード・ドリンクの提供時間は11時~17時。第1木曜・第3金曜定休(休館日に準ずる)。