企画展「変貌しつづける都市 東京」が9月1日から、都立中央図書館(港区南麻布5、TEL 03-3442-8451)4階企画展示室で開催される。
10月13日の特別セミナーで登壇する、法政大学特任教授兼中央区立郷土天文館館長の陣内秀信さん
1973(昭和48)年に開館した同館。企画展示室や多目的ホールなどを使って、これまで東京オリンピックにちなんだ展示や謎解きイベントなど、さまざまな企画を催してきた。今回は、東京府開府150年を記念した企画展を開く。
期間中は、1868(明治元)年に東京府が設置されて以降に起きた、明治維新や関東大震災、太平洋戦争、東京オリンピックなどの事件や事象などを経て変貌を遂げた東京の様子が分かる作品や資料を並べる。
会場は第1章と第2章に分け、第1章は「東京の150年」をテーマに、1868年から現在までの、東京の主な出来事や行政区画の変遷について、年表や地図を中心に紹介。第2章は「都市景観の変遷」をテーマに、明治維新後の西洋化していく街並みや、震災・戦災からの復興の様子、その後の高度経済成長に伴う景観の変遷など、東京が発展していく様子を紹介する。館内にはVR体験ができるコーナーを設置し、スタンプラリーも行う。
9月22日、10月13日は、4階の多目的ホールで特別講師を招いたセミナーを開く。9月22日は「銀座・丸の内における景観の変遷」をテーマに「都市形成史家」として活動する岡本哲志さん、10月13日は「東京を読む ~都市空間としての東京~」をテーマに法政大学特任教授兼中央区立郷土天文館館長の陣内秀信さんを招く。
情報サービス課課長の原信男さんは「企画展示の目玉は、過去と現在の東京の街並みが体験できるVRコンテンツ『東京浮遊』。VR空間の中で、絵はがきに描かれた過去の街並みを重ねて見ることができる。本展示では、東京府開設から150年、変化を繰り返しながら東京が発展していく様子を感じていただければ」と話す。
「公開講座では、長年にわたって東京の街を調査・研究し続け、東京の街並みを知り尽くした2人の講師に講演いただく。『東京の街並みは味気ない』と日頃感じている人もいるかもしれないが、現在の街並みに至る歴史の積み重ねを知れば、今まで気付かなかったユニークな『東京』を発見できるはず」とも。
企画展の開催時間は、10時~20時45分(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。休館日は、9月6日、21日、10月4日。入場無料。10月14日まで。特別セミナーの開催時間は、14時~16時。申し込みは同館またはホームページで受け付ける。締め切りは9月9日(定員に達した場合抽選)。参加無料。定員は100人。