スウェーデン大使館(港区六本木1)のベルイマン展示ホールで10月3日、企画展「北欧デザイナー20人による茶道具『SKAL―うつわで乾杯』」が始まった。
スウェーデン日本外交関係樹立150周年の記念イベントとなる同展は、アンドフィーカとスウェーデンスタイルが2013年に開始したデザイン事業「Scandinavian Pattern Collection」の文化交流イベント第4弾。
日本の「わび・さび」の心は、シンプルな北欧デザインの考え方や北欧の人々のミニマルな暮らし方にも共通するとし、茶の湯で使われる茶道具に着目した。タイトルに使われる「SKAL(スコール)」は、スウェーデン語で器と乾杯の意味を持つ。
茶の湯で使われる茶道具に着目し、「Scandinavian Pattern Collection」所属のデザイナーが抹茶茶わん、懐紙、扇子をデザイン。抹茶茶わんは京都の陶芸家・松井利夫さんが制作した原型をもとに、京都の陶芸家・小坂大毅さんが仕上げ、焼き上げた素焼きは磁器食器で知られる長崎県・波佐見に運搬。産地の窯元4社が手作業で絵付けしている。懐紙は透かし和紙で制作され、扇子は、京都の工房で一本一本手折りの技術で作られた。
同展の一環で、10月2日~6日には東京メトロ・六本木一丁目駅の泉ガーデン1階駅前広場ロクイチマルシェ内で、マルチカップやポストカードなどの物販コーナーも開設する。
開催時間は10時~17時30分(土曜は17時まで)。10月6日まで。