六本木一丁目の再開発街区「IZUMI GARDEN」(港区六本木1)で11月1日、「防火防災フェア 2018」が行われた。
昨年に続き2回目となる同イベント。港区内で震度6強の地震が発災したことを想定し、さまざまな訓練や防火防災を啓発するためのイベントを実施。今回は、麻布消防署、麻布消防団、港区、テレビ東京も協力の下、約2000人が参加した。
駅直結の六本木一丁目駅前広場では帰宅困難受け入れ訓練を行い、約60人の居住者および就労者が参加。広場では災害情報や交通情報などを掲示し、災害時に一時滞在施設として開放する9階ベルサール六本木グランドコンファレンスセンターに参加者たちを誘導した。
国内に1台しかないというVR防災体験車による地震体験訓練や、起震車体験、放水体験訓練も実施。消防署による「がれき救出演習」や、「東京消防庁音楽隊」と「東京消防庁カラーガーズ隊」によるコンサートも開いた。
同所は六本木一丁目駅と直結しているため、居住者や就労者以外にも、観光や交通機関の利用を目的とした人たちが多く訪れ、大地震発生時は混乱を招くことが予想される。今後も、周辺就労者や居住者と連携して防火防災に務めていくという。
この日イベントに参加した、港区在勤の30代男性は「日本は災害の多い国として認識はしているが、防火防災フェアに参加したことで、より防災の知識が深まった」と話す。「特にVR体験は非常にリアルで、改めて地震の怖さを知った。帰宅したら防災グッズの見直しをする」とも。