Retty(港区三田)が現在、東京大学大学院情報理工学系研究科が実施する「領域知識創成教育研究プログラム」との連携を強化している。
日本最大級の実名グルメサービス「Retty」を運営する同社。グルメに強いこだわりを持つユーザーを中心に、「オススメ」のお店の情報を実名で投稿する形態で運営している。4月から、プログラム内で実施されている「東京大学データサイエンティスト養成講座」を通して、データサイエンティストの養成、育成を支援してきた。10月から、同社が提供しているビッグデータ連携基盤「Food Data Platform」の一部データを講座で活用し、研究成果を同プラットフォーム事業の推進や同社のサービス拡充に反映している。
Food Data Platformは、同社のグルメサービスに蓄積され、日々更新され続ける食領域の各種データを収集、格納、整形、統合、管理を行い、企業のサービスとデータ連携を行うことができるビッグデータ連携基盤。「企業が独自に保有するビッグデータ」と同プラットフォームを連携させることで、企業が運営するサービスにおいて新たな体験の創出、マーケティング活用、トレンド分析や商品企画や商品開発など、さまざまな企業の用途に応じたデータ活用を目指す。
広報担当者は「このプロジェクトを通して、ユーザー約4000万人に蓄積された食の嗜好(しこう)性やトレンドなどのデータ、独自テクノロジーの高度計算処理によって得られる人気店データ、機械学習やグラフアルゴリズムで計算された高付加価値データなどを提供することが可能となる」と話す。