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六本木ヒルズで震災対策レクチャー 防災備蓄倉庫公開も

防災備蓄倉庫内に保存している非常食など

防災備蓄倉庫内に保存している非常食など

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 「震災対策に関するレクチャーおよび備蓄倉庫のプレスツアー」が3月10日、六本木ヒルズ(港区六本木6)で実施された。

「森ビルの総合震災対策」についてのレクチャー

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 2003(平成15)年の開業以来、施設内に専用装置を多く設置するなどさまざまな震災対策を取る同施設。24時間365日有事に備える「防災組織体制」を導入するほか、定期的に避難訓練を行ってきた。

 今回のプレスツアーは「逃げ出す街から逃げ込める街へ」をテーマにした。施設内会議室で「森ビルの総合震災対策」についてのレクチャーを行い、同施設災害対策室の細田隆さんが登壇。細田さんは、同施設の耐震性能や防災人材育成などの取り組みのほか、独自開発した、建物の被害状況を即座に判定できる「e-Daps」など、デジタル技術を用いた取り組みを紹介した。

 防災備蓄倉庫見学(普段は非公開)では、10万人分の非常食や保存水、防災用品などを備えている様子を紹介。防災用品の使い方のほか、非常食は3年ごと、保存水は5年ごとに交換していることを伝えた。

 同施設に隣接するホテル「グランド ハイアット 東京」では、総料理長のアンドレアス・フックスさんが非常食を使った料理をレクチャー。ネギやタマゴ、パン粉などを使い「誰でも簡単にできる調理方法」を紹介した。

 細田さんは「今後も近隣の町会と協力し、連携した防災対策を行っていきたい」と話す。「避難されてきた人々が安心して過ごせるように、問診票の導入や手指の消毒などで感染症対策もしていきたい」とも。

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