飲食業のディーズ(港区)は6月1日、経営する和食店「暗闇坂宮下 麻布十番」(元麻布3、TEL 03-3402-2655)をリニューアルオープンした。
同店は、同社の宮下大輔代表取締役が24歳の時、デザイナーの杉本貴志さんのもとで三宿の和食店「春秋」(世田谷区)を立ち上げた後、1995年に開店した和食店。改装リニューアルのため、1月24日より一時閉店していた。
店内は、栗材の一枚板のカウンターを残し、石のカウンターや栃材のテーブルのほか、「もっとお酒と食事を楽しむことができる店作り」(同社広報担当者)を目指し、酒棚なども新たに設けた。個室の照明や壁面にも改善を加えたが、「『今の雰囲気が好きなので、変わってほしくない』という顧客の声が多かったため、雰囲気を変えない改装にした」(同)という。
料理は、迎え椀・御凌ぎ・前菜・御造り・焼物・煮物からなる「おまかせ」(7,000円)のほか、新たに一品ものとして、鯛茶漬け、季節の具材の茶漬け、蕎麦、おむすびなどの食事もの、旬の焼野菜、酒肴などを揃えた(価格は具材により異なる)。また、新たに酒肴を加えたことで、「お酒を楽しめる要素が増えた」(同)という。客単価は従来10,000円だったが、アルコール類をより多く楽しむ要素が増えたことから12,000円となる。
席数はカウンター=約14席、4~5名対応のテーブル席1卓、8名対応の個室1部屋。営業時間は18時~23時で、21時までは「おまかせ」のみとなる。日曜・祝日定休。
同店は一時閉店の期間、同社経営の東京ミッドタウン内「可不可」(赤坂9)の開店に向けて、料理の開発やスタッフのミーティングの場所としても使用していた。今後の計画について同担当者は「7月に青山店3周年、8月に可不可でアラカルトメニュー開始、9月に丸の内店5周年を控えている」と話している。(写真=店舗内観©太田拓実)