港区・東麻布の現代アートギャラリー「Take Ninagawa(タケ ニナガワ)」(東麻布2、TEL 03-5571-5844)で5月17日より、現代美術作家・大竹伸朗さんの個展が開催されている。
「貼:Shell&Occupy」と名付けられた同展では、大竹さんの作品制作の主要な手法の1つである「貼る」行為に注目し、新聞や漫画、ポルノ写真などからのイメージを使用した未発表のコラージュ作品を中心に、近作となる紙を何層にも貼り重ねたオブジェを展示する。
大竹さんは、武蔵野美術大学入学後、北海道の牧場での生活や、英国での放浪生活を経て1980年に同校を卒業した。以来、日本を代表する作家の1人として活躍している。近年、大規模な回顧展が開催されており、2006年に東京都現代美術館(江東区)で開かれた「大竹伸朗 全景 1955-2006」をはじめ、福岡市美術館(福岡市)と広島市現代美術館(広島市)での「大竹伸朗展 路上のニュー宇宙」などがある。
展示作品の中には、大竹さんが「ライフワーク」として制作を行っているスクラップブックも展示され、厚さ数センチメートルもあるスクラップブックには、コラージュにより作られた無限のイメージが凝縮される。開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。6月末日までを予定。同ギャラリーでは7月と8月にも大竹さんの展覧会を予定している。
同ギャラリーは恵比寿でギャラリー「TAKEFLOOR 404&502」を開業していたディレクターの竹崎和征さんと蜷川敦子さんが今年1月にオープンした。若手作家を中心に取り扱うが、「アートの流れをつくる上では、大竹さんの作品が必要。若い世代にも大竹さんの影響がある」(竹崎さん)と、画家として評価が高い大竹さんの個展開催に至った。
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