西麻布のクラブ「alife（エーライフ）」（港区西麻布1）で10月25日夜、一夜限りのコスプレイベント「キャラパッ！」が開催された。主催はグラフネットワーク（六本木7）。

　同イベントのコンセプトは、「六本木から世界へ発信するキュートなコスプレパーティー」。コスプレやメードなどの秋葉原文化を日本人だけでなく、外国人に対しても一つのファッションとして広くアピールするほか、気軽に楽しむのが狙い。

　会場には、メードやさまざまなアニメキャラクターに扮（ふん）したコスプレイヤーが集結。メガネアイドルの時東ぁみさんや、秋葉原発の萌えカルチャーに歌とダンスを融合した「TEAM純情」、秋葉原のメードカフェ「＠ほぉ～むcafe」でメードとして給仕している「あっとぐみ」の登場に、フロアは雄たけびを上げながら応援するファンに埋め尽くされ、たちまち六本木が秋葉原化した。

　ガンダム芸人の若井おさむさんや、はりけ～んず、キャベツ確認中などのお笑い芸人は、アニメを取り入れたネタで会場を沸かしたほか、スペシャルゲストとして、元ライブドア社長の堀江貴文さんとK-1ファイターの長島☆自演乙☆雄一郎さんがそれぞれ金色の全身タイツとコスプレ姿で登場し、対談が行われた。

　対談で堀江さんは、キックボクシングトレーニングでダイエットを始めたことや、長島さんと互いの幼少時に見ていたアニメについて語り合い、会場からの質疑応答で「自民党政権で持ち上がった漫画とアニメの伝道師案は民主党政権に替わってどうなると思うか？」に対して、「漫画やアニメの収集や保存、展示する博物館はあってもいいと思うが、それよりも自治体に協力してもらって劇場やシアターをいくつか作り、一般市民が表現できる場を安価で提供してあげるのはどうだろうか？」などのアイデアを明かした。

　会場を訪れていたメード姿の女性来場者は「クラブでイベントだなんて初めてなので、いつもより気合い入れてメークしてきた。コスプレは一度やると結構はまる」と話していた。