六本木で「三保谷硝子店-101年目の試作展」-クリエーター16人が参加

「Snow flake」(デザイン=吉岡徳仁さん)の素材となるガラス。

「Snow flake」(デザイン=吉岡徳仁さん)の素材となるガラス。

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 アクシスギャラリー(港区六本木5、TEL 03-5575-8655)で10月27日、西麻布にある三保谷硝子店(港区)の創業100周年を記念した「三保谷硝子店-101年目の試作展」が始まった。

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 同店は1909(明治42)年創業、今年2月で100周年を迎えた。創業当時はランプの火屋(ほや)を製造販売、やがて神田松屋(現・銀座松屋)の窓ガラスなどの制作を始める。現在は主に建築用ガラスの制作、販売、施工を手がける。

 1970年代、三代目の三保谷友彦さんがデザイナーの故・倉俣史朗さんと出会ったことで、同店は「デザイン」の領域へと大きくシフトしていった。倉俣さんの代表作「ガラスの椅子(いす)」をはじめ、数々のインスピレーションをその独自の技術力で具現化し支え続けた。その後も多くの建築家やデザイナー、アーティストとの仕事を通じて、クリエーターと職人の関係に新たな境地を切り開いている。

 同展では、これまでコラボレートしてきたアシハラヒロコさん、杉本貴志さん、宮島達男さん、吉岡徳仁さんなど16人のクリエーターがこれからの100年を見据え、新たな表現に挑み、試作した「ガラス・デザイン」を展示する。三保谷さんは「作家の斬新な発想が技術を磨き、逆に技術が斬新な発想を生む。そんな幸福な関係をこれからも発展させたい」と話す。

 開廊時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。11月8日まで。

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