国立新美術館で「ルノワール展」始まる-国内外の作品80点紹介

「団扇を持つ若い女」1879-80年頃、クラーク美術館。©Sterling and Francine Clark Art Institute,Williamstown,
Massachusetts,USA

「団扇を持つ若い女」1879-80年頃、クラーク美術館。©Sterling and Francine Clark Art Institute,Williamstown, Massachusetts,USA

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 国立新美術館(港区六本木7)で1月20日、印象派の画家ルノワールの芸術を新たな視点から紹介する回顧展「ルノワール-伝統と革新」展が始まった。

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 ピエール=オーギュスト・ルノワールは、柔らかな筆づかいの愛らしい女性像や豊麗な裸婦像などで知られるほか、風景画や静物画、装飾画など印象派の中でも幅広い領域に取り組んだ画家。

 同展は、絵画の伝統と近代主義の革新の間で絶えず模索し続けたルノワールの姿を、ボストン美術館やワシントン・ナショナル・ギャラリー、オルセー美術館をはじめ、国内外の主要コレクションから集められた約80点の作品を通して紹介する。

 会場では、ルノワールゆかりの人物や風景を通して彼の人生と画業を紹介する第I章「ルノワールへの旅」、ルノワールが生涯を通じて追求した裸婦表現を各年代の裸婦作品によってたどる第II章「身体表現」、装飾画家から出発したルノワールが絶えず探求した装飾芸術を静物画と装飾画で紹介する第III章「花と装飾画」、肖像画家、風俗画家としてのルノワールの魅力をファッションと彼の愛したフランスロココの伝統の視点で紹介する第IV章「ファッションとロココの伝統」の4章に分けて展示する。

 同展広報事務局担当者は「当展を機に行われた最新の光学調査によって画家ルノワールの技法を解明し、彼の絵画の新たな魅力に迫る企画を用意する」と話すほか、「評論家・山田五郎さん、アートディレクター・結城昌子さん、アイドルグループAKB48から3人の方が当展のオフィシャルサポーターとして参加する」という。

 期間中、同館3階講堂で「記念講演会」(1月24日14時~15時50分、2月21日14時~15時30分、3月7日14時~15時30分)を予定。定員は各日とも260人(先着順)。入場は無料だが同展の観覧券が必要。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。火曜休館。入場料は一般1,500円ほか。4月5日まで。

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