西麻布交差点そばに10月12日、「bisteria sama.sama(ビステリア・サマサマ)」(港区西麻布1、TEL 03-6804-5998)がオープンした。
店舗面積は1階・2階各15坪で、席数は26席(1階)。オーナーシェフ・長坂将志さんの出身地である飛騨高山産のテーブルやいすをそろえ、開放的な大きな窓がカジュアルな雰囲気を生み出している。オープンキッチンの中央にはピッツァ用の石窯も備えた。
「ビステリア」とはフレンチの「ビストロ」とイタリアンの「トラットリア」を組み合わせた造語。フレンチを軸とする長坂さんと、イタリアンを軸とするシェフがコラボレーションした「どのジャンルにも属さない『MASAスタイル』の料理が特徴」だという。
長坂さんは老舗フレンチレストラン・京橋「シェ・イノ」で修行後、米国「シノア・オン・ メイン」などで腕を振るう。帰国後、「カーディナスグループ」を立ち上げ、2004年に「レストラン タンガ」で独立。「MLB cafe TOKYO」(渋谷区)のオープニングも手がけた。同店は「今最も取り組みたいこと」として立ち上げた。
コンセプトは「リーズナブル」。「高くておいしい店ならたくさんある。2人で食べて飲んで1万円を切るのが目標。そして美食家たちが満足できる内容の濃い店にしたい」と話す長坂さん。出店は、家賃や保証金が下がったこと、応援者に恵まれたことで実現したという。 「東京の家賃は高すぎる。今の時代だからできたコンセプトだが、本来できていなければいけないこと。消費者もハッピーでなくては」。
料理は、主にアラカルトをシェアするスタイル。野菜は長坂さんの親せきが作るものを使う。「飛騨高山産クレソンのサラダ ブルーチーズ、ベーコン、バルサミコソース」(880円)、モッツァレラチーズと飛騨高山トマトの「カプレーゼ」(980円)など。そのほか、ピッツァ(1,180円~)、パスタ(980円~)、魚・肉料理(1,580円)なども。ランチ(1,000円)はサラダとパスタかピッツァ、またはトゥディズランチプレートにドリンクが付く。
同店2階は「プレミアムルーム」として得意客向けに個室8席と、カウンター4席を用意。1度に1組だけ、予算に合わせて「お任せコース」を提供する(要予約)。
営業時間は11時30分~翌2時。