東京ミッドタウンそばに10月1日、中洞牧場(正式名称=企業農業研究所 岩手岩泉牧場=岩手県岩泉町)の乳製品を提供する「中洞牧場ミルクカフェ」(港区六本木7、TEL 050-2018-0111)がプレオープンする。経営は企業農業研究所(同)。
店舗面積は約13坪、席数は6~8席。「シンプルカントリー」をコンセプトに、木のぬくもりを感じさせる落ち着いたインテリアに仕上げた。イートインスペースのほか、一部メニューを除きテークアウトに対応する。
三陸海岸から20キロ入った山間部に位置する同牧場は、山間部で酪農を行う「山地酪農」を行い、年間昼夜を通して牛を放牧で育てる。牛は自生した野芝、クマザサ、木の葉などを食べ、「草食動物」本来の消化吸収のメカニズムを発揮し、自然交配、自然分娩(ぶんべん)で健康に育つ。同牧場ではこれらの牛から搾乳した生乳を「ノンホモジナイズド・低温殺菌」の成分無調整で製品化している。
主にネット販売していた牛乳だが、「牛乳本来の味を知ってほしい」と、本物志向、食に感度の高い層をターゲットに、牛乳(180ミリリットル=350円、720ミリリットル=1,260円)のほか、ソフトクリーム、ジェラート、アフォガート、ソフト in アイスミルク、ソフト in アイスコーヒーなどをそろえる。
当初6月頃のオープンを予定していたが、震災の影響により延期を余儀なくされた同店。気になる放射線量は5月中旬から毎日自発的および外部機関に依頼して計測し、牛乳、野芝に至るまで残留放射能は検出されていないという。測定・分析結果はホームページで公開している。
11月5日を正式オープンとし、それまでのプレオープン期間はソフトクリームとジェラートを無料で提供する。「さっぱりしていながらコクがあり、季節によって移ろう自然の味を堪能してほしい」と広報担当の池田幸司さん。今後は飲むヨーグルトやチーズ、バターなどの商品展開を予定するほか、牧場で採れた自然栽培野菜、炭、はちみつなどの販売も行う予定だという。
営業時間は11時~21時(日曜・祝日は10時30分~20時00分)。