東京ミッドタウン(港区赤坂9)で10月28日から「東京ミッドタウン・デザインタッチ」が開催され、「東京ミッドタウンアワード」の受賞作の発表も行われる。
デザインタッチは、「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトに、東京ミッドタウンが2007年より開催するデザインイベント。今年は、芝生広場で参加者がデザインした風車で大きな虹を作る「Special Workshop "TOUCH The Rainbow"」など約20のワークショップを行うほか、カンファレンスルームではクリエーターやデザイナーの生の声が聞けるセミナー、デザインタイドと連携した「HAND」をテーマにした展示などを予定。アトリウムでは今年4月にミラノ・サローネで発表されたエルメスのメゾン(家)を展示している。
東京ミッドタウンアワードは、新しい才能を発掘し世界に発信する育成型のコンペティションとして2008年に創設され、毎年テーマを設けてそれに沿った作品を募集している。これまでの受賞作の中からは商品化されたものもあり、2008年にデザイン部門で審査員特別賞(水野学賞)を受賞した富士山グラスは「すごく人気がある商品で、外国の方がおみやげとして買って行かれることも多い」とPR担当マネジャーの金子智美さん。
今年のアート部門のテーマは「都市」で、最終審査に残った候補作は、木村恒介さんの「みえない景色」、栗真由美さんの「builds crowd」、米元優曜さんの「REC・NOW」、山本聖子さんの「frames of emptiness」の4点。最終審査では、審査員が作家にプラン変更について厳しい意見を述べるという育成型のコンペらしい一面も。最終審査の結果は、「5」がテーマとなっているデザイン部門の受賞作と共に28日に発表する。
デザインタッチの開催期間は11月6日まで。ミッドタウンアワードの受賞作の展示は11月27日まで。デザインタッチ期間中、オーディエンス賞の投票も受け付ける。入場無料。