食べる

六本木にベジタリアン台湾料理「健福」-「医食同源」モットーに26年

社長の李健福さん

社長の李健福さん

  • 17

  •  

 六本木に6月16日、「医食同源」をモットーにした正統派菜食料理の台湾料理店「中一素食店 健福(ちぇんふ)」(港区西麻布3、TEL 03-6438-9128)がオープンした。経営は中一素食店(国立市)。

ゆっくり食事を楽しめる個室

[広告]

 店舗面積は30坪、席数は個室(12~14席)を含め計45席。

 1986(昭和61)年創業。中国5000年来の「医食同源」をモットーにした台湾菜食料理店の経営、台湾食材・雑貨などの輸入・販売、台湾グルメツアーの企画などを展開する同社。日本ベジタリアン協会の評議員でもある同社社長の李健福さんが、顧客に「都内でも食べられる店が欲しい」と誘われ、都内進出を果たした。国内4店舗目となる。

 「台湾菜食料理」とは、肉・魚、および古来より五臓によくないとされている五葷(ごぐん)のニラ、ニンニク、ネギ、ラッキョウを使わず、野菜、大豆タンパク、グルテン、湯葉、自家製コンニャクなどを素材に調理する。日本でいう昔の「精進料理」に当たるが、「最近は(日本の精進料理は)かつお節を使うことも多く、五葷が含まれることから台湾の純粋なベジタリアンは食べられない」(李さん)という。

 台湾は世界第2位のベジタリアン大国。日本の質素な精進料理と違い、見た目やボリュームが普通の中華料理とほとんど変わらず、肉や魚に似せた素材も、「知らずに食べたらベジタリアン料理だと気付かれないかもしれない。満腹になるが食後の胃もたれがなくヘルシーなので、健康志向の人たちに喜ばれている」と李さん。同社のポイントカード会員は6000人いるという。

 ランチメニューは、「豆鼓(とうち)豆腐」または「麻婆豆腐」「回鍋肉」「麻婆春雨」「酢豚風」に、ライスと漬物、揚げ物、日替わりスープ、自家製デザートが付いて950円。全時間帯通しメニューは、「台湾健福麻辣麺」(ミニ炒飯・ミニ杏仁豆腐付き、950円)、点心(550円~)、「麻婆ナス」(880円)、「青椒肉絲」(780円)、「イカ風のチリソース炒め」(1,180円)、「うなぎ風炒め」(1,280円)など。

 ドリンクメニューは、ビール(500円)、中国酒(480円)、日本酒、焼酎(以上500円)などをそろえる。

 「日本と台湾の架け橋になりたい。六本木は外国人も多く、ベジタリアンレストランの需要があると思う。六本木といったら『健福』というくらい認知されるよう頑張りたい」と李さん。

 営業時間は、11時~21時30分(ラストオーダー)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース