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西麻布で東恩納裕一さん個展「FL」-作品集発売を記念し新作も

「東恩納 裕一“FL”」会場風景

「東恩納 裕一“FL”」会場風景

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 西麻布の「CALM & PUNK GALLERY」(港区西麻布1、TEL 03-5775-0825)で8月30日、東恩納裕一さんの個展「東恩納 裕一“FL”」が始まった。主催はガスアズインターフェイス(同)。

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 東恩納さんの蛍光灯を用いたシャンデリア作品集「GAS BOOK 26 YUICHI HIGASHIONNA “FL”」(同社刊)の刊行を記念し企画された同展。新作の蛍光灯シャンデリアを中心に、ドローイングやタブロー(絵画)など、現在進行形の作品を空間インスタレーションとして展示する。

 「GAS BOOK」は、主にグラフィック系のアーティストを紹介するシリーズとして2002年からスタート。東恩納さんは、25号・26号の2号連続で登場した初の作家で、コンテンポラリーアートとしても初めてだという。

 2011年に制作を開始した「蛍光灯シャンデリア」シリーズには通し番号があり、今回展示されている16番は、ベルギー・ブリュッセルのアートフェアに出品後、日本では初のお披露目となる。これ以外の作品は全て新作。「(東恩納さんは)不規則な光の反射やモアレなど、視覚効果を一つの大きなモチーフと捉え、絵画などとの干渉を実体験できるよう、空間をうまく使っている」と同社社長の西野慎二郎さん。ともすると格好よくなりすぎてしまう蛍光灯アートも、わざと一部分に「キッチュ」な表現を使うなど、インテリアのようにならないよう配慮しているという。このような表現方法は、「キャリアがないとできない。エゴを超越し、いろいろな楽しみ方を供給している」と西野さん。

 「デジタルメディアのファインダー越しにのぞくと、実際の目で見たときと見え方が違う。蛍光灯の光は明るすぎて白く飛んでしまうし、ビデオなどはモアレができて撮影が不可能になる。この場で体感してみてほしい」(撮影は自由)

 開催時間は12時~20時。月曜定休。9月23日まで(8日には「NADiff a/p/a/r/t」(渋谷区)でトーク・イベントを予定)。

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