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東京タワーで「カキ早むき選手権」-オイスターバー店員が優勝、世界大会へ

30個のカキをスピーディーに、美しくむいていく参加者たち

30個のカキをスピーディーに、美しくむいていく参加者たち

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 東京タワー(港区芝公園4)で9月9日、「三陸のカキ生産者を応援 オイスター・フェスティバル in Tokyo」が開催され、「カキの早むき選手権」が行われた。主催は「LA DITTA(ラ・ディッタ)」(港区、シンガポール)。

左から優勝者の藤井司さん、駐日アイルランド大使のジョン・ニアリーさん、2位の後藤章さん、3位の阿部幸生さん

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 アイルランドのゴールウェイ州で毎年9月に行われる「Galway International Oyster Festival」は、1954年に初めて開催されて以来最も長い歴史を持つカキの祭典の一つ。フェスティバル中のメーンイベントとして行われる「カキの早むき選手権」が名物で、昨年は16カ国の代表選手が参加したという。

 「カキが大好きで、アイルランドに大きなカキのフェスティバルがあることを知った。日本にも素晴らしいカキがあるのに日本選手が参加したことがない。そこで、震災で大きな被害があった三陸のカキ生産者を応援し、日本のカキの魅力を発信することを目的に企画した」と同社社長の小里博栄さん。三陸のカキ生産者および販売従事者、オイスターバー店員、オイスターファンなど、計20人がカキの早むきの腕を競った。

 レース前には、「津波で全て流されてしまい、養殖はもう無理だと言われていた中、全国の皆さんから支援を頂き、少しずつできるようになった。カキをむく喜びを分かち合いたい」(気仙沼市・菅野一代さん)、「店は流されてしまったので1年以上むいていない。久しぶりに船で少し取ってきてもらい10個だけ練習した」(石巻市・若菜さく子さん)などのコメントに、地元から駆け付けた応援団と観戦者からひときわ大きな声援が飛び交う一幕も。

 カキをむくスピートと美しさで競われるレース。優勝したのは、オイスターバー店員の藤井司さん。三陸のカキ生産者と共に9月28日からアイルランドで開催されるオイスター・フェスティバル日本代表選手として招待される。

 この日むかれた600個のカキは、夜行われたイベント「Umaide Oyster Night」で料理として振る舞われた。

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